◆以下の4枚の写真は、大牟田在住のお友達から頂いたもので、ブログ掲載許可は頂いています。ありがとうございます。
筑後南部の地方新聞Aによると、朝9:35頃(いつつもより遅いと思う)、仮屋川操車場に向かった45t電車18号機が、旧長溝川踏切を越えた辺りで脱線した。原因は調査中だが、ポイント操作ミスの可能性もあるとのこと。幸い乗務員にけがはなく、JR線にも影響は無かった。
私はこの一報を三井化学専用鉄道が大好きな友人から聞きまして(私以外にも結構いるんですよ(笑))、情報源はこの脱線模様を偶然目撃した、大牟田にお住まいのツイッターの様でした。その後、私は大牟田へは赴かず(汗)、大牟田でお世話になった数人の撮り鉄友達に連絡して状況確認をして頂きました。今回はそのうち1人から写真を頂いたのです。お忙しい中撮影して頂き、ありがとうございます。

8月29日 朝9時頃 この日は貨物輸送が運休になりました(大牟田貨物1151レ・1152レが両方ウヤ)
仮屋川操車場入口付近で脱線して傾いている45t電車18号機

写真では分かりづらいが、まくらぎの上に車輪跡があるとのこと。脱線後のことです。

8月30日 まだ復旧していません
45t電車18号機の復旧のために架線を外しているようです。大型レッカーを近くに据えて吊り上げる計画でしょうか?
この日から貨物輸送が再開しました。架線の通電を止めているから22t電車の出番かと思いましたが、脱線している線路を迂回しての線路上には元々架線が無いため、バッテリー駆動のようです。途中までパンタグラフ給電で、この部分だけバッテリー駆動とは行かないのでしょうね。ひょっとしたら脱線の影響で、大元のブレーカーが落ちているのかも。

10時前、関係者の方々が集まって打ち合わせをしているのかな?
一刻も早く復旧して正常運転に戻って欲しいものです。しかし、脱線した車両が無傷で済んでいるとは考えにくく、自力走行もままならない状態ですと非常に不味いです。現在同型の19号機がどういう状態か存じませんが、もし重要部検査や全般検査中であったら、かなり不味いです。20年以上前の三池鉱山専用鉄道時代は、仮屋川操車場~宮浦操車場を22t電車がパンタグラフ給電で10数両のタキや海コンを牽いていたようですが、現在その余力は望めそうになく、どうなることやら。その辺は輸送会社が考えることでしょうから、今は見守るしかありません。
何だかこの際、一時的にハイブリッド機関車でも借りて、大牟田駅構内貨物~三井化学専用線に入線したりして。まさかね。
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久しぶりにブログ書いたら熱が入りすぎたようです。
続いては、どんな場所で脱線したかです。以下の写真は2009~2016年までに撮影した中から、仮屋川操車場の入口付近の写真を選んで掲載しました。頂き物の4枚の写真と見比べて下さい。

まず、1枚目の写真と比べ、脱線位置は左側の建屋のやや右手

操作ミスをしたのではないかと考えられるポイントが見えます。

まだ、長溝川踏切があった頃に、踏切道から撮影した仮屋川操車場とその入口
先ほど説明したポイントが右側にはっきり見えます。このポイントは、大牟田駅構内貨物列車が仮屋川操車場に入って来る時は閉じられて、脱線方向に開いています。今回の脱線時刻が、DE10牽引による構内貨物列車の仮屋川操車場到着の後ですから、このポイントの開いている方向が、脱線方向になっていたのかもしれません。
◆次に、9時半前後の一連の流れを見てみましょう。みなさま、その当該ポイントにご注目下さい。

9:20頃に、大牟田駅~1151レ編成の構内貨物列車がDE10に牽かれて仮屋川操車場に到着します。
この時の、ポイントは脱線方向に開いていおり、表示が赤い□です。

その拡大です。架線柱が邪魔で右側は見えませんが、左側が脱線方向になっているのが分かります。

仮屋川操車場に入出場できるようにポイントが変わり、進行可能表示になりました(朱色と黒の斜め表示)。

そして、45t電車が行き来出来、仮屋川操車場から1151レの編成を宮浦操車場に向けて牽きます。
仮屋川操車場の入口付近にあるポイントは、手前の監視小屋から伸びているロングロッドで繋がっており、その小屋の中にある「てんてつ器」で操作しているのです。一日に2回だけ、僅かに動く様子を見ることが出来ます。
今回この流れの中で、何かが発生したようです。原因がはっきりする日が例え来たとしても、私有の貨物線であり公表する義務がなければ永遠に分からないでしょうね。これが旅客鉄道路線の事故なら隠せませんが。どうなることやら。

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