それは突然始まった。大牟田市民や数多くの鉄道ファンの期待と希望、それらを安全に確実に復線するという使命感を持つ現場の職員・作業員さん、その他関係者のみなさんたちの熱い想いと責任を胸に、長い大牟田の夏の終わりに静かに実行された。
今回も大牟田の鉄仲間から、貴重な炭鉱電車45t電車18号機の復線作業写真を提供して頂き、今回の記事での使用許可も頂きました。夜遅くまでの撮影ありがとうございます。
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さて、早速その模様をお伝えしましょう。撮影者も一日中つきっきりと言うわけではありません(彼もサラリーマンですから)。
9月11日(月) 大牟田貨物1151レ・1152レが両方とも運転がありましたが、その作業の合間を縫っての作業でしょう。

トラッククレーン業者、専用鉄道の職員、その他関係者さん達で合同ミーティングでしょうか?
列車見張り員も立っています。この日も専用鉄道の運転はされているので、これらが重なった光景は、良い意味でさぞかし異様だったことでしょう。
多くの人員で決められた限られた時間内で、作業手順通りテキパキとこなしていかなければ終わりません。この大作業、大型のレッカー車、そのレッカー車を搬入するための資機材、線路の上に敷く鉄板や養生まくらぎ類、撤去や復旧の道具、今回の復線のために作られた用意されたと考えられる特注治具や機材、馬(台のこと)など、かなりの金額がかかっていると思います。また、この日のために集められた人員、そして関係各所への許可申請、作業計画とその手配や連絡などなど、相当な人件費と設備レンタル費をかけて、一世一代の大仕事とまではいかないけれど、あの悲しみの脱線からわずか2週間足らずで、よくぞここまで!と思うところであります。
夜になって本格的に作業が開始されたようです。写真の順番はひょっとしたら間違っているかもしれません。私が恐らくこれだという順序に編集しています。あしからずご了承ください。

元々長溝川踏切があった場所のフェンスやガードレールを取り外し、臨時の出入り口を設けています。ここから大型のレッカー車や資機材、敷鉄板などを搬入したようです。それらは、宮浦操車場行きの第2便が通過した明るい時間帯に終えたようです。写真では今まさに吊り上げ開始というところのようです。

夜も更けていきます。日付が変わった時間だそうです?(汗)
45t電車が水平に戻ったみたいですね。

違う角度から撮影。脱線していた45t電車を吊り上げ始めているように見えますが・・・。
水平に戻して再度傾かないように車輪等の下側に木材を敷いたようです。

作業手順や作業内容は分かりませんが、すぐに復線するのでは無く、台車と上部を切り離したそうです。
◆ひょっとしたら、台車に異常が無いか調査してから(動かせるかどうか)復旧・復線するのかも。

クレーンの吊り上げ模様全体。雨の中の作業だったそうです。撮影者はSS:1/5で設定したようで雨が写らなかったとのこと。傘差して撮影し見守ったそうです。他にもギャラリー大勢居たのかな?

3枚目の写真に写っていた馬(台のこと)に上部が載せられています。残った台車を移動しました。

チェック中でしょうか?大丈夫かな?現場に一段と重い緊張感が走っているようです。
この後、合体させて一応OKな模様。あとはどのようにして車庫へ連れて帰るか。車庫で改めて分解でしょうか。

翌朝(12日)の光景(西鉄電車内から撮ったそうです)。

これで一安心ですね。

12日の晩は鉄板など資機材の撤去作業を行いました。
関係者の皆さん、お疲れ様でした。無事作業が終わったようで何よりです。
これで取り敢えずはOKですね。
あとのことは専用鉄道の管理会社や親企業などが考えることでしょう。
我々、大牟田市民や鉄道ファンらの心配事は1つ消えました。あとは45t電車18号機が無事な姿で、再び私達の前に姿を現して、元気な様子を見せて欲しいものです。その日まで静かに待つことにしましょう。
◆この後、45t電車18号機がどのようにして宮浦操車場まで回送されたかは分かりません。
22t電車重連+45t電車18号機だったらスゴイだろうなとか考えたりしました。情報はありませんが。
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さて、別のブロガーさんからの情報で、45t電車18号機の復線作業の前々日に、宮浦操車場に見慣れないトラックが集合したと聞きました。

それがこのトラックです。積み荷は大量の木まくらぎです。

こっちは台木のようです。150mm角クラスはあるかな?
大型レッカー車を据えるために、線路の上に直接かどうか分かりませんが、木まくらぎを等間隔に並べ、その上に敷鉄板を並べたと思われます。また、台木は大型レッカー車のアウトリガーの敷材に利用されたかもしれません。それぞれ役割があるのですね。
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さて、またまた別の撮り鉄仲間さんからの情報です。
9月15日(金)に三井化学専用鉄道を訪問されたそうです。
宮浦操車場には45t電車19号機がいましたが、出番はなく

未だに22t電車の重連が使用されて

仮屋川操車場発~宮浦操車場行きの第2便貨物は重連仕様での運転だったとのこと。
あの復線作業の一環で、大型レッカー車が入場したエリアの架線が一時的に取り外されたりしたので、その復旧がまだなのかもしれません。45t電車のもう一台が幸いにも重要部検査や全般検査の類いでなく、動けるようで安心です。
9月17日は台風の影響でJR九州の在来線は朝から全面運休のため、大牟田貨物も三井化学専用鉄道もウヤです。果たして、台風一過のその後、どうなっているのか次なる目撃情報を頼りに待つしか無い、もう大牟田には住んでいない管理人であります。
長くなりましたが、今回写真や情報を提供して下さった皆さまに、改めて感謝致します。
次回の更新は未定です。

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