現在、三井化学専用鉄道の宮浦操車場に現存する、22トン動態可能3両・45t静態(自走不能)2両のうち、荒尾市がこのうち1両を無償で引き取りたいという方針を発表した。詳しい内容は、以下のURLより新聞記事をご覧下さい。
炭鉱電車「終着駅」は万田坑 保存へ三井化学が無償譲渡
さて、気になる引き取り対象の車両ですが、荒尾市民に馴染みのあるものとしたら、45t電車よりも22トン電車になるのではないかと思います。
私は三池炭鉱専用鉄道については歴史や写真と数少ない動画(映像)でしか知らないのですが、かつて1984年まで旅客営業が行われていた路線(原万田~平井)では22トン電車がバッテリー車の連結無しで、架線からの給電で客車を引いていましたから、その頃をご存じでお世話になった市民なら「炭鉱電車」「電車」は、大きな45tよりも小さい凸22t電機を思い浮かべると思います。市民らが22tという形式は知らないでしょうが、小さな凸機関車ならきっと覚えていると思います。40歳以上の方々になるでしょうか?

イメージとしてはこんな風に~(22t電車9号機がバッテリー車を外したシーン)
さて、その22t電車ですが一体何号機になるのか?
さてさて、静態保存で完結してしまうのか?これはまだコロナ禍の状況では予想がつきません。


◆将来の動態保存を見越して、11号機・12号機のいずれか、バッテリー車付きでお願いしたいところです。

◆でも、ひょっとして石炭産業下の力持ち的な存在だった地味な45t電車が欲しい!って言ったら・・・、一気に熱が冷めるでしょうけど、お引っ越しに大型電機は大変でしょうから、是非運びやすい方を~!(笑)
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■次に思うのは設置場所でしょうか?荒尾市で設置に相応しい場所と言えば

万田坑でしょうか。敷地もありますからね。
大きな櫓と煉瓦建物に炭鉱電車という景色は映えるわ!!
人の手が届く万田ステーション近くとか、それが屋根付きか屋外か・・・。

将来線路を延ばせるように、万田坑から万田駅跡を視野に入れたら最高なんですが。
財政がねえ~(汗
★まあ、私が思うに・・・移設・設置(車庫建屋・線路敷き含む)クラウドファンディングが行われると思いますが。
こんな時に、お隣の大牟田市が関わって、「一緒に世界文化遺産を盛り上げていきましょう!」ってなるところでしたが、結局大牟田市は、炭鉱電車の無償引き取りを断念しました。非常に残念な結果ですが、私はある程度こうなると予測していました。多くの方々はきっと懸念していたでしょう。

大牟田市は2016年夏に、三川坑跡に4両の電車を大がかりな作業で移設・設置しました

これもクラウドファンディングで集めたお金でやっていますから

大牟田市はその後の管理(清掃・ガイドなど)を任されていると思います。今後の塗装とかどうするのかな?
◆大牟田市はこれ(4両の静態保存)で十分満足していると考えられます。
なので、さらに動態保存の車両はいかがですか?って、強烈にアピールしても
もうおなかいっぱい状態だったかもしれません。
◆◆大牟田市の場合、確かに三井化学のお膝元で専用鉄道が2020年5月まで活躍していましたが、所詮貨物専用鉄道でしたから、大部分の市民にとっては特に期待や思い入れは少なかったのではないかと思います。喜んでいたのは、私たち鉄道ファンくらいだったのでは?と疑ってしまうくらいですから。ある意味仕方が無いと考えます。
◆◆◆荒尾市は、立派な炭鉱遺産や建屋を整備していますが、肝心な生き証人ともいえる鉄道車両を持っていませんでした。きっと以前から炭鉱電車を切実に欲しがっていた(欠けていたピースを埋めるためにも)と考えられます。要は、世界文化遺産の観点から総合的にみて、大牟田市と比較して不足している点を考えたのでしょう。
◇◇大牟田市の今件について悪く言う方がSNS上で見られますが、上記の様にいろいろな考えがある中で出した最終結論ですから、もう私からはとやかく言いません(期待しません)。また、私は今回の件については何もアピールしていませんから、言う権利も責務もありません。これからは、荒尾市の一歩先の動態保存に向けてアピールや運動・活動が出来たらと考えます。きれい事並べていますが(汗
◇さて、移設できず残った車両はどうなるのか?他に引き取り手がないなら・・・書くまでもないでしょう。
どこかが引き取らないかな?な~んて楽観的に考えるのは誰にでも出来ます。そう簡単な話ではありません。
SNS上では個人引き取り案もありますが、維持管理や主の死後の問題が必ず出てきます。簡単には捨てられませんからね。
最後に・・・
☆三井化学も1~2両くらい工場内に静態で展示すればいいのにと思ってしまいます。移動なら線路が繋がっている今のうちだけだよ(笑)って。オイオイ。

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